SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「内木孝一の一生使える器選び」 内木孝一 講談社

この本の内容

青山にある、

うつわのお店「大文字」店主、

内木孝一さんの著作

 

業界の人間にとっては

当然とされている

「品質の見分け方」を

伝えてくれています。

 

序章、一目で分かる和食器図鑑

1章、ここが知りたかった!和食器の素朴な疑問

2章、知って得する器選び㊙常識

3章、和食器の使い方&お手入れの基本常識

4章、差を付ける、盛りつけ&テーブルコーディネイトのポイント

5章、料亭に行っても自慢できる、和食器のうんちく

6章、知っておきたい和食器カタログ

 

私の感想

 

まずは、器の値段についての疑問を

解決してくれる良書でした。

 

基本的には、

職人さんの工数と、

器の大きさによるところが大きく、

他には人気にもよるとのことです。

 

その上で、

値段の高い物を良いとするかどうかは、

買う人、使う人次第。

 

私は自分で作ってみて、

難しいと感じるポイントを

悠々と器にしているものをみると、

職人技リスペクト!が発動するので

 

そういう事を感じる物には、

高価な値段がついていても納得するし、

そうであってほしいと思ったりするように

なりました。

 

例えば、

絵付けがきれいに施されているもの、

線だけの装飾でも、

まっすぐに、等間隔だったりするのは

 

すごく難しいことです。

リスペクトの対象だったりします。

 

4章以降の文章も、

「そうだったんだー」と思う事が多くあり

面白かったです。

 

産地についての説明で、

古伊万里伊万里焼の骨董ではなく、

有田焼が伊万里港から船で運び出されたもの。

だとか、

 

装飾の技法の名前では、

透かしが模様になっている器は

「蛍手」(ほたるで)っていうのかーとか、

 

器には「真・行・草」という格付けがあって

格の高い器に、

大衆魚の「いわし」は不釣り合いとか。

 

茶道、華道、日本庭園の形式のように

日本文化の中にあるものを

感じ取れるようになれるといいなと

思いました。