SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

出不精さんへ、グーグルウォークのすすめ

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何かが決められなくて心理的に負担なときは、

決定を制約する条件をあえて加えてみると、

楽に答えがみちびけるものだなという

体験をしました。

 

去年のゴールデンウイーク最終日の話です。

 

夫婦であれこれ話してみたところ、

家の中でしたいことはもうないから、

外に出かけようということになりました。

とはいえ、特に行きたいところも、出かける用事もない私たち。

 

どこへ行けばいいのやら。

 

目的や行き先を決めようと話し合っているうちに、

出かけること自体が面倒くさくなっていきました。

 

なので、目的や行き先じゃない何かを決めようと思いました。

そして、「歩くこと」に決めました。

次に「どれぐらいの時間歩くのか」を決めました。

それなら決められたんです。

 

ちょっときつめの運動をした感じが欲しいという理由と、

夕飯までの午後の時間をめいっぱい使いたいという理由で、

3時間ぐらいのウォーキングがいいかもということになりました。

 

とはいえ、競技場のトラックをぐるぐると3時間歩くようなことは精神的に無理なので、どこか目指すところが必要です。

ここまできてやはり目的や行先を決めることになったのですが、

今度は最初と違って心の負担がないのを感じました。

 

なぜなら、目的地はすでに「3時間歩いて行ける地点」と決まっているからです。

あとはクイズの答えを出すだけ。

 

まず、グーグルマップを開いて、ルート検索画面にします。

出発地点に自宅を入力して、

目的地にカーソルを入れた状態で、

地図上の適当なところをクリックします。

 

すると、その地点まで徒歩何分かが表示されます。

1時間ぐらいだったら、

もうちょっと出発点から遠そうなところをクリックして

ちょうど3時間ぐらいになるところで、何か目印になりそうなものを探していきます。

 

昨年は「井の頭公園」が目に留まり、

特に用事も目的もありませんが、

徒歩で片道3時間だからという理由だけで、

井の頭公園を目指して出発しました。

 

グーグルが選んでくれた道を間違えないようにひたすら歩きます。

じっと画面を見つめたまま歩くと前方不注意になりますので、ご注意を。

画面をずっとオンにしていても、電池の消耗が多すぎて

到着までにスマホが使えなくなってしまったということになりかねません。

 

次の曲がり角や目印までの道はその都度覚えて、

スマホはスリープモードにしながら歩くのがおすすめです。

 

時々難しいと思ったのが、高速道路と重なった一般道を進んでいたり、

歩道橋でないと渡れない道があったときです。

歩道橋も大きいものだと、渡れないと気づいてから歩道橋の登り口までかなり戻るなんていうこともありました。

 

途中で喫茶店に寄って休憩したり、

ウィンドウになにやら珍品らしきものが並んでいる

リサイクルショップを見つけて入ってみたりしながら、

夫婦二人で、楽しい散歩になりました。

 

2時間ぐらい歩いたらお尻と股関節に筋肉痛が始まったので、

茶店で1時間ぐらい読書休憩をしました。

歩けなくなったらそこから電車で帰ればいいやと思って出発しましたが、

半分を過ぎるとたどり着きたい気持ちが高まりました。

 

グーグルで「あと10分」と表示されるのを見たら、

足の痛みも減ってきたりして。

実際には3時間で到着したわけではありませんでしたが、

到着した時にはかなりの達成感がありました。

 

到着後は、ひとしきり公園内を見学したあと、

電車で帰りました。

 

出不精夫婦を救ってくれたお散歩計画方法、

私はこれを「グーグルウォーク」と呼んでいます。

 

画像*Date:c. 1887Artist:William Merritt Chase