SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「エレガントな毒の吐き方」 中野信子 日経BP

 

サブタイトルに

脳科学と京都人に学ぶ『言いにくいことを賢く伝える』技術

とあります。

 

京都人に学ぶ、というところが

興味をそそりました。

 

この本は全部で5章あり、

1章のタイトルは

「Noを言わずにNoを伝えるコミュニケーションが今こそ必要な理由」

です。

 

Noを言えない日本人をたしなめていた時代は

終わったのですね。

 

直接的に嫌だという本音を言い返しせば、

スカッとするけど、

関係性が壊れる。

 

関係性ばかりを気にして黙っていては

ストレスがたまる。

 

そんな時京都人の「イケズ」が

使えるのでは!という提案です。

 

ネガティブな何かを

面白い嫌味に変える技術

 

嫌味=毒

ですね

 

言われてすぐは

「あれ?」と思うぐらいで、

後からジワジワ聞いてくるようなものを出せると

上級らしいです。

 

2章はシチュエーション別、

3章ではレッスンがありました。

 

聞いたことあるものだと、

汗臭い人がいるときに、

「なにかええにおいしてきましたなー」

って言うみたいな。

 

マウンティングしてくる人へは、

「どこをとってもすごいですね。もう仙人みたいです」

と言えばいいらしい。

これは真似したい(笑)

 

イケズを言われても気づかないような人は、

恥ずかしい人だから、

よそもの扱いしたり

けったいな人として嘲笑して

留飲を下げるのが

京都人のコミュニケーション方法の一つ

なのだそうです。

 

そうすることで

決定的な関係性の崩壊を避けられる

というのは納得でした。

 

4章は

なぜ京都ではそういったコミュニケーションになったのか、

東京(江戸)との違いが

掘り下げられています。

 

ここを読みながら、

私の思考やコミュニケーション方法って

江戸的なんだなぁーとしみじみ。

 

アメリカ系の外資勤めも長かったから

意思表示ははっきり、

言葉のチョイスは誤解を招かないように、と

心がけてきたこともあり、

 

イケズを見抜くのは

難しそう……

 

なので、笑われることもあるかもしれないと、

頭の片隅に入れられたことは

よかったです。

 

5章はブラックマヨネーズさんとの対談の様子です。

 

著者は「ホンマでっかTV」でブラマヨと共演しているそうで、

そのつながりみたい。

 

ブラマヨを京都出身と見ているのだけど、

本人たち曰く、出身は桂と伏見です。

とのこと。

 

洛中の方からは

「そんなん京都ちゃうわ!」

と言われるそうで……

 

えー、そうなの?

 

まだまだ知らぬ京都、

京都への単身赴任まであと少し。