SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「三島・粉引・刷毛目」 吉田明 双葉社

この本の内容

三島に必要な道具、印花の作り方

三島の細工がされた台鉢、アワビ鉢、芋頭、角切四方鉢の作り方

 

粉引の細工がされたとっくり、ぐいのみ、夏ちゃわんの作り方

牛ベラについて、

化粧土の作り方

 

刷毛目の細工がされた俵壷、徳利、扁壷(へんこ)

刷毛の作り方

鉄絵の仕方

鉄絵の具の調合

 

私の感想

 

著者は「10分陶芸」も書かれている

吉田明さんで、

ご本人の写真と、

奥多摩の工房の外観写真が見られました。

 

三島、粉引、刷毛目共に、

ルーツは朝鮮陶にあるそうです。

 

朝鮮では技法等忘れられてしまったとのことですが、

日本では茶道の中で取り入れられ

受け継がれてきていたのですね。

 

信長や秀吉の時代に、

茶器を重宝した日本ならではの

陶芸の歴史があることは、

何度も目にする事です。

 

個人的には、

粉引の作品が好きなので、

白化粧土の作り方が

興味深かったです。

 

実際には、自分で調合しなくても、

すでに調合されて「化粧土」となったものが

ショップで購入する事ができるので、

すぐにやってみようということにはなりませんが、

 

理屈が分かると

出来上がりの調子を見るときにも

楽しさが増えると思います。

 

紹介されている作品も、

俵壷とか(横長の俵に口と高台がついている花瓶状のもの)

扁壺(前後が平になっている丸い壷)など、

技法の本ではあまりみかけないものがあって

 

参考になりました。