SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

食器は料理のきもの 北大路魯山人 青空文庫

この本の内容
昭和十年に書かれた
北大路魯山人の随筆
青空文庫で読めます。

青空文庫は無料のネット書籍です。)



私の感想
北大路魯山人さんは、
陶芸家かと思っていましたが、
料理人です。

陶器製作は、
「料理同に目覚め、ものを美味く食うため」
なんだそうです。

そして、料理をする人は、
刺身を美しく切るように、
ツマの色、形を大切にするように、
見るべき食器を選ばなければいけないと。

料理人が製陶業者を率いるのでなければならない
とおっしゃっています。

なるほど。それで結局自分で作る。
作りだしたら、
土も、釉薬もということに
なっていったのであろうことと、察しました。

食器と料理は、
どこまで行っても
離れることの出来ない密接な関係にある、
のだとあり、共感しました。

陶芸に詳しくない人でも
北大路魯山人の名前は知っているのは
こうやって随筆を多く残しているからなのでしょうか。

全体的にストイックさの感じられる文章でした。
こうでなければいけない
あぁでなければ、というのは
自分も含めて言っているのだろうけど、

厳しい!

やさしいことを言ってくれる人のほうが
人気が出そうな気もしますが、

ストイックさというものは、
刺激的で、
読む人の限界を引き上げてくれる
要素を感じます。

そういうところが、
人としての魅力なのかもしれないと
思いました。