この本の内容
土
益子・笠間
瀬戸・美濃
伊賀
京都
萩
磁器土・半磁器土
その他の土
釉
天然灰、合成灰
長石
珪石
含鉄土石、鉄
呉須、コバルト、マンガン
カオリン、白絵土、化粧土
銅
その他の材料
シャモット、セルベン
アルミナ
私の感想
保存版というだけあって
かなり詳しい本です。
作るの大変だっただろうであることが
うかがえます。
陶芸教室でも、
これだけのサンプルと
各土と釉薬を使用した作品例を
揃えているところは無いだろうと思います。
信楽の白土でも9種類が
焼成例がみられるし、
赤土も同様に詳細です。
土をとってきて、
粘土にするまでの工程も
すべて載っています。
釉薬にする灰の作り方も
同様に詳細な手順が紹介されています。
灰を使った代表的な釉が
黄瀬戸
長石を使った代表的な釉が
志野
普段は作品を何色にしようかなという
視点で釉薬を選んでいますが、
材料が何なのかを知ると、
調合してオリジナルな色が
欲しくなってくるという
気持ちがわかりました。
その他の材料の章では、
今まで疑問に思ってた事が
解明しました。
窯の中は1300度にもなるのに、
棚板に塗る、アルミナ粉というのは、
どうして溶けないのか
不思議だと思っていたのですが、
アルミナの融点は2050度もあるということが
書いてあって
なるほど、だからこその
用途なのだなと分かりました。