SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「陶芸実践100のポイント」 野田耕一 誠文堂親交社

この本の内容

手びねり成形のポイント29個

ろくろ成形のポイント10個

急須・土鍋のポイント8個

装飾(粘土と化粧土)のポイント10個

絵付けのポイント11個

釉掛けのポイント13個

窯焚きのポイント15個

使い方のポイント3個

 

合計100のポイントをカラー写真と共に解説

 

私の感想

粘土から完成品になるまでのすべての工程の中で

気にするべきポイントが

100個列挙されています。

 

成形、釉掛けについては

何度もやっている工程なので、

あ、そうすれば良かったのねと

思う事しばしば。

 

少ない釉薬

きれいに釉掛けする方法は、

とても参考になりました。

すぐに使えそう。

 

急須の茶こし部分に

釉掛けすると、

穴が埋まってしまいがちですが、

 

釉薬を掛けたあとに

ストローで吹き飛ばして

穴を確保する方法も

なるほどなーと。

 

こういう事も、

実は頭使ってやれば、

自分で思いつく事もできたのかもしれませんが、

習う、学ぶで解決して、

 

実践してみるのが

出来るようになる近道だと

思っています。

 

焼成のポイントでは、

「道具土」の使い方が

いくつか紹介されていて

よかったです。

 

素焼きである程度の固さになった土も、

本焼きの温度では

一旦、ある程度の柔らかさになるので、

形によって弱い部分があると歪みが生じます。

 

高台の広い大皿は

皿の中心が焼成中に垂れてしまうので、

道具土で目立てをするといいそうです。

 

他の本ではあまり紹介されていませんが、

焼き上がった後のヤスリがけの仕方や、

防水処理、

織部釉の酸化膜の取り方、

 

本焼きで使う、

ゼーゲルコーンを色見孔から見た写真などあり、

 

親切な作りの本だと思います。