SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

作りかけの作品がカチカチ!になると困る。保湿の重要性の話。

f:id:spicygarden:20181116203921j:plain

冬は乾燥の季節。
粘土もお肌も保湿が大事というお話。
(お肌の保湿の話はありませんが)

作る人の自由に
粘土が形を変えてくれるには、
ある程度のやわらかさが必要ですよね。

ひも作りでもろくろでも、
例えば、お茶碗を作るとして、
最初に積み上げるときが
一番やわらかい状態(みみたぶぐらい)で、

ひっくり返して
高台を削りだすときには、
程よい硬さ(クッキーぐらい)に
なっていてもらう必要があります。

そこで大事なのが
「乾燥」です。

極端な話、

冬の木枯らし吹きすさぶ
湿度の低い屋外で放置などすれば
一晩でカチカチになり、

サウナに入れておいたら
永遠に乾燥しないし、

どこが正解なの?!
ということです。

製作者が
作品の乾燥具合にあわせて
作業を進めるというのも
ひとつの正解なのですが、

睡眠も食事のあるし、
そもそも工房に毎日行かれないし。

陶芸教室では、
ほとんどの生徒さんが
週に1度
2~3時間の作業なので、

作品は常に、
作りかけの状態で
終わることになります。

では、次に生徒さんが来るまで
どうしているかというと、

保湿しておくことになります。

また、次の工程が
「削り」であれば、
削りやすい硬さまで乾燥した状態で
保湿保管しておくことになります。

保湿の方法は、

ラップをする。
(粘土の全部の面にムラ無くラップを貼り付ける)
たたら板の状態で保管するときなどに便利。

てびねりもOK。
ろくろの水引きものは、触れる硬さになってから。

ビニール袋に入れておく。
ビニール袋のサイズにより、保管できる作品が限られてくる。
余った土の保管にも。

発泡スチロールの箱にいれておく。
長期保管の場合には、濡らしたスポンジと一緒に入れる。

ろくろの水引きもので、
ラップが巻けないほどのやわらかさのものは、
箱で保管する。

などです。

ビニール袋のかわりに、
クリーニングの仕上げ時についてくる
カバーも便利に使えます。

スーツやコートについてくるものは、
かなり大きいので、
大きな作品に対応可能ですし、
再利用なので、実質無料なのもうれしい。

ハンガーの穴は縛ったり、
テープで止めたりして
塞ぐのを忘れずに。

逆に、穴が開いた状態で使って
乾燥がゆっくりになるようにする、など
季節や目的に合わせて
使い方いろいろ。

カップの取ってなどを付けたり、
ドベを使って細かい細工などをした場合には
ゆっくり乾燥が必要になります。