SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

土殺しで土があがってこないを物理的に考えてみた。

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「土殺し」をするときに、

「土の中心に力を加えるように押す」と

アドバイスを受けたことありませんか?

 

私はこの意味がずっと分かりませんでした。

今もわかりません。

 

力というのは、

接点に加えるものだと思ってるからです。

 

ゴルフのときに、

クラブとボールの接点なくして、

ボールを飛ばすことは出来ませんよね?



先日、森魚メソッドの本を紹介しました。

「ろくろは物理学である」と書かれていました。

 

これを知ると知らないでは、

「土殺し」の上達が大違いだと思います。

 

どこに力を入れたらいいのかが

論理的に分かるからです。

 

「物理学」って言葉に

やや怯みますけど、

すごい計算とか、

無いですから。

 

どちらかと言うと、

自然の法則的なものです。



さて、

「土殺し」です。

私の理解したところでは、

土殺しで、粘土が上に伸びてくるのは、

 

水の量は変わらないのに、

ずんぐり背の低いコップから、細長いコップに入れると、

高さが増して、水が増えたように見える、という

あの、心理実験のようなもの。

 

手にコップの側面の役割をさせます。

 

手で内側に粘土を押すことで、

行き場の無くなった粘土は上に伸びてくるわけ。

 

また、

回転盤の上では、遠心力がかかり、

粘土が振られることで外側に伸びてきます。

 

しかし外側には、

手という壁があるので、

上に伸びるしかないのですね。

 

このことが分かってから、

土殺しが出来るようになりました。