「土殺し」をするときに、
「土の中心に力を加えるように押す」と
アドバイスを受けたことありませんか?
私はこの意味がずっと分かりませんでした。
今もわかりません。
力というのは、
接点に加えるものだと思ってるからです。
ゴルフのときに、
クラブとボールの接点なくして、
ボールを飛ばすことは出来ませんよね?
先日、森魚メソッドの本を紹介しました。
「ろくろは物理学である」と書かれていました。
これを知ると知らないでは、
「土殺し」の上達が大違いだと思います。
どこに力を入れたらいいのかが
論理的に分かるからです。
「物理学」って言葉に
やや怯みますけど、
すごい計算とか、
無いですから。
どちらかと言うと、
自然の法則的なものです。
さて、
「土殺し」です。
私の理解したところでは、
土殺しで、粘土が上に伸びてくるのは、
水の量は変わらないのに、
ずんぐり背の低いコップから、細長いコップに入れると、
高さが増して、水が増えたように見える、という
あの、心理実験のようなもの。
手にコップの側面の役割をさせます。
手で内側に粘土を押すことで、
行き場の無くなった粘土は上に伸びてくるわけ。
また、
回転盤の上では、遠心力がかかり、
粘土が振られることで外側に伸びてきます。
しかし外側には、
手という壁があるので、
上に伸びるしかないのですね。
このことが分かってから、
土殺しが出来るようになりました。