SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「ろくろ成形のツボ」杉山佳隆 誠文堂新光社

この本で学べる事

 

 

ろくろの基本原理について

「ろくろは物理学である」

回転する盤面上の物体(粘土)は

力の作用で形を変えるにすぎない。

 

遠心力と、

手で加える力が加わって

土の形が変わる。

 

 

職業訓練校の授業

 

訓練校では、主体的な創造性は必要ない。

作品のことを「製品」と呼び、

同形、同サイズにそろえる技能を要求される。

 

 

私の感想

 

著者である、すぎやま氏は

マンガが書ける陶芸家さんなのだそうです。

 

ちょっと笑えるエピソードやギャグなど交えながら

楽しいマンガを読んでいるうちに、

ろくろの原理や、

やり方が学べるところが良かったです。

 

Q&Aのページでは、

「穴あけがうまくいかない」

「シッピキを使った切り離しが苦手」など、

共感する疑問(上達の難しいポイント)について

原理とコツが書かれていて勉強になりました。

 

職業訓練校でのコラムも面白かったです。

製陶所に就職して行く前の訓練所なので、

教室で習っているのなんかとは、段違いの厳しさがわかりました。

 

著者は菊練り練習を

一日中、一週間やって

たちまち7kgも痩せたって。。。

(ダイエット中の人は羨ましい話?!)

 

まずは基本技術が大切だと考えさせられました。

わびさびとか、オリジナリティなどを求める前に、

やることがあるよなと。

 

どんな世界にも共通する、

「人が成長するしくみ」や

個人が成長を実感する道筋のようなものを

見せてもらいました。