この本で学べる事
- ろくろの基本原理
- 職業訓練校の授業
ろくろの基本原理について
「ろくろは物理学である」
回転する盤面上の物体(粘土)は
力の作用で形を変えるにすぎない。
遠心力と、
手で加える力が加わって
土の形が変わる。
職業訓練校の授業
訓練校では、主体的な創造性は必要ない。
作品のことを「製品」と呼び、
同形、同サイズにそろえる技能を要求される。
私の感想
著者である、すぎやま氏は
マンガが書ける陶芸家さんなのだそうです。
ちょっと笑えるエピソードやギャグなど交えながら
楽しいマンガを読んでいるうちに、
ろくろの原理や、
やり方が学べるところが良かったです。
Q&Aのページでは、
「穴あけがうまくいかない」
「シッピキを使った切り離しが苦手」など、
共感する疑問(上達の難しいポイント)について
原理とコツが書かれていて勉強になりました。
職業訓練校でのコラムも面白かったです。
製陶所に就職して行く前の訓練所なので、
教室で習っているのなんかとは、段違いの厳しさがわかりました。
著者は菊練り練習を
一日中、一週間やって
たちまち7kgも痩せたって。。。
(ダイエット中の人は羨ましい話?!)
まずは基本技術が大切だと考えさせられました。
わびさびとか、オリジナリティなどを求める前に、
やることがあるよなと。
どんな世界にも共通する、
「人が成長するしくみ」や
個人が成長を実感する道筋のようなものを
見せてもらいました。