SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「うつわの教科書」 エイ出版

ディスカバージャパンのムック本です。

現代の器から、骨董

そして民藝の知識が詰まった本で、

写真も美しく、眺めたり、読んだりしてます。

 

民藝については基礎から丁寧に

まとめてくれています。

 

あまり知識がなかったので、

今のところの感想は

「へー、そうなのかぁ」ばかりなのですが、

俄然興味がわいてきました。

 

社会科の授業では、

地理も歴史も興味が持てなかったのですが、

今になって、そういった基礎知識があれば

もっと読みこなせるのに、という書物にであったりします。

 

器でも人物でも、

一つの事に興味があると、

苦手な分野でも、学びやすくなるってことを

早く知りたかったなー。学生時代に。

 

民藝が分かる10のキーワードのページを読みながら、

ニトリの器って、

現代の民藝なのではないかしらーとか

思ったりしました。

 

だって、

丈夫、リーズナブル、大量生産、分業生産、

日常使いのもの、などが民藝のキーワードって

書いてある。

 

民藝の定義から外れるのは、

「地方色」といえるものがないことと、

「他力性」(個人の力というより、風土や自然の恵み、そして伝統の力など、目に見えない大きな力によって支えられているもの)

 

そう言う意味では、

現代の私たちが、民芸品に求めているのは、

時代を超えて受け継がれた「地方色」と、

時代を超えて評価される「美しさ=自然美」なのかもしれません。

 

ちなみに

民芸品は、陶器に限らず、

織物や家具、看板などもあるそうです。

 

大正から昭和にかけて、

民藝を広めた「柳宗悦(そうえつ)」という人物が言うには、

日本には、日常生活の中に「美」があるのだそう。

 

共感する、しないというよりは、

日本人として、「共感したい」に近い

気持ちになりました。