ディスカバージャパンのムック本です。
現代の器から、骨董
そして民藝の知識が詰まった本で、
写真も美しく、眺めたり、読んだりしてます。
民藝については基礎から丁寧に
まとめてくれています。
あまり知識がなかったので、
今のところの感想は
「へー、そうなのかぁ」ばかりなのですが、
俄然興味がわいてきました。
社会科の授業では、
地理も歴史も興味が持てなかったのですが、
今になって、そういった基礎知識があれば
もっと読みこなせるのに、という書物にであったりします。
器でも人物でも、
一つの事に興味があると、
苦手な分野でも、学びやすくなるってことを
早く知りたかったなー。学生時代に。
民藝が分かる10のキーワードのページを読みながら、
ニトリの器って、
現代の民藝なのではないかしらーとか
思ったりしました。
だって、
丈夫、リーズナブル、大量生産、分業生産、
日常使いのもの、などが民藝のキーワードって
書いてある。
民藝の定義から外れるのは、
「地方色」といえるものがないことと、
「他力性」(個人の力というより、風土や自然の恵み、そして伝統の力など、目に見えない大きな力によって支えられているもの)
そう言う意味では、
現代の私たちが、民芸品に求めているのは、
時代を超えて受け継がれた「地方色」と、
時代を超えて評価される「美しさ=自然美」なのかもしれません。
ちなみに
民芸品は、陶器に限らず、
織物や家具、看板などもあるそうです。
大正から昭和にかけて、
民藝を広めた「柳宗悦(そうえつ)」という人物が言うには、
日本には、日常生活の中に「美」があるのだそう。
共感する、しないというよりは、
日本人として、「共感したい」に近い
気持ちになりました。