SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「和の器」 家庭画報特選

厚さ2センチの大型本。

重くて、手に持った状態では読めないこの手の本ですが、

陶磁器、木の器、漆塗り椀、ガラスの器と

和の器えらびに必要な知識がぎっしり紹介されています。

 

種類、呼び方、歴史などに加えて

取り合わせ(コーディネート)の仕方、

人気作家による「現代の器」など

様々な視点から、解説されていて参考になりました。

 

和食器って、

呼び方がとても専門的なところがあって、

お店の人と話すのがちょっと苦手と思う人にも、

とてもおすすめです。

 

例えば皿の大きさで、「7寸皿」って言ったら

どれぐらいの大きさなのか、とか

「豆鉢」って「小鉢」と

どう違うの?とか。

 

織部」ってどんな色とか、

「粉引」ってどんな質感?とか

 

この本でひととおりの呼び名がわかると、

お店巡りの時間が

充実したものになると思います。

 

さらに、

日本地図に産地が示されたページが

とても分かりやすいです。

 

産地と、焼き物の特徴が

美しい写真とともに紹介されていて

楽しいです。

 

九州には伝統の産地も多く、

窯元めぐりに行ってみたいと思考をめぐらせつつ、

有田焼、唐津焼小鹿田焼(おんたやき)のページを

見つめました。

 

私が産地を訪ねた思いでといえば、

学生時代に行った、九谷焼を訪ねての旅です。

豪華で細やかな装飾がとても印象的だったことを

思い出しました。

 

こんな豪華な色絵の器ばかりが食卓に並んだら

料理のほうが見劣りしてしまうなと

感じた物です。

 

本書のアドバイスによると、

一品を色絵の皿や小鉢に盛ったら、

他の料理やご飯茶碗は、

無地のもので取り合わせるといいようです。