SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

菊練りの上達方法

f:id:spicygarden:20181025213921j:plain

結論はコチラ。(←急ぐ人用)

 

陶芸というと、電動ロクロでスイスイーッっと

お茶碗などが成形されていく様子を思う方が多いのですが、

陶芸教室で中級のカリキュラムまでは、

すべて「手びねり」でした。

 

初級からいきなり電動ロクロで水引を教えるところはほとんど無いように思います。

 

そんなわけで、1年かかってカリキュラムを終えたあとは、

電動ロクロにチャレンジしてみたいと思いました。

 

電動ロクロには、菊練りした土をセットするのが通常です。

 

まずは、「菊練り」を練習する必要があるのです。

 

ところが、

先生がやっているところを見ても、

コマ割り写真で詳しく説明してくれている本を見ても、

やり方を言葉で説明してもらっても、

 

まったく上手く出来ませんでした。

 

不器用なせいもあるのかもしれませんが、

練ったところが菊のような形にならないし、

 

練っている間に土の位置がずれていくし、

やたらと自分は汗をかくし、

時間がたって、土は乾いて硬くなってくるしと。

 

ムキーッ!!

イラだつ、イラだつ!!

先生は、「いつかは出来るようになるから」となだめてくれますが、

学生時代のように、悠長にやってる時間はありませんし、

そもそもやりたいのは電動ロクロであって、菊練りではないはず!

 

いつまでも出来ないでいると、

「嫌になって投げ出す」ことの恐怖がつのってきます。

 

実は学生時代にすでに

「菊練りできなかったから、やめた」経験があるので、

すぐに出来るようにならないことは、分かっていました。

 

ですが、今度こそ出来るようになろうと決めていました。

 

何かが出来ない場合、

そもそもの素質に原因がある場合と、

学び方に問題がある場合

に分けられます。

 

菊練りは、誰でもいつかは出来るようになるもの、と

先生がおっしゃっているので、

素質には関係ないはずです。

 

出来ないということは、

学び方に問題があるわけです。

 

日本語で「菊練り」

英語で「Spiral Wedging」などのキーワードを

グーグル先生やYou Tubeで検索しまくりました。

 

検索している間に、

蕎麦うちの人たちもそば粉を練るのに菊練りするので

同じように苦労していることを知ったりして面白かったです。

 

結果この二つの動画にたどり着きました。

最短で「菊練り」できるようになりたい人、必見!

 

1,菊練りの目的を知る!

イノウエセイジさんの、

菊練りするぞ 準備編 

 

2,具体的な土と手の動かし方を知る!

 MONO FACTORYさんの

動画で学ぶ菊練り

 

この二つを見たら、

すぐに出来るようになりました!

 

ウソです。ごめんなさい。

見ただけで、そのとおりに体が動かせるお年頃は

とっくに過ぎているので、

頭で分かった後に、体を動かせるようになる必要がありました。

 

本物の土で練習できるのは、

教室に行ったときだけなので、

自宅ではバスタオルで練習しました。

 

バスタオルを丸めたものを

大き目の輪ゴムで止めて

なんとなく2キロぐらいの土の大きさにします。

 

これを使って、

MONO FACTORYさんの「菊練りボード」のとおりに

手と体の重心移動を覚えていきました。

 

私の場合は、

3回目の教室での練習ぐらいから、

あれ?出来てる~!!今までと違う!!という

自覚がありました。

 

出来るようになってからが、練習です。

 

例えば、自転車に乗れるからといって、

だれでも競輪選手になれるわけではないように、

 

料理が出来たからといって、

レストランのシェフが務まるわけではないように。

 

しかし、目指すものがあれば、

練習することで確実に近づけるものです。

 

そして、練習する以外

近づくこともの無いのだと

自分に言い聞かせる日々です。