SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「もようで楽しい陶芸」 島田文雄 佐伯守美 豊福誠 視覚デザイン研究所

陶器に模様をつけるというと

筆で絵を描く事を思い浮かべますが、

他にもいろいろな方法があります。

 

この本に紹介されているのだけでも5種類。

 

違う色の土を使う(練り込み)

彫る

貼る

象嵌(ぞうがん)する

化粧土を使う

 

練り込みは

どの色をどの位置にするかを

うまーくやると、

金太郎飴や巻き寿司のようになったりします。

 

それって、すごく楽しそうなのですが、

配置がとても難しそうですよね。

 

この本で紹介されているのは、

主にマーブル模様なので、

初心者でも取り組めると思います。

 

自然の土の色を取り合わせるだけでも

バリエーションが出来ますが、

「顔料」と呼ばれる、

色の粉を混ぜあわせる方法が載っています。

 

コツは、練りすぎない事のようです。

ずーっと練ってると、最終的に一色になってしまいますから。

 

マーブル模様はそのときの練り方や土の量による

一期一会の模様になることがほとんどですので、

良き出会いを願います。

 

顔料で色をつけた土は、元の色に戻せないので、

色の違う土の塊がたくさん出来てしまうと、

次に何をつくるか迷ってしまうかもしれません。

 

そんなときは、

象嵌をやってみると

うまく土が活用できそうに思いました。

 

象嵌(ぞうがん)とは、

成形後の器に模様を彫って溝を作り、

溝を色の違う土で埋め、

はみ出た土を素地と一緒に削り

平にしていくことで

色の付いた模様をだす技巧のことです。

 

表紙右上の幾何学模様のお皿が

象嵌の作品です。

 

ほぼ全ページがカラー写真で構成されていますので、

手順もわかりやすいです。