SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「陶芸の釉薬 336の色彩帖」 誠文堂新光社

作品の制作に入るとき、

最初から色と形を決めて制作に入る事もありますが、

素焼きが終わってから釉薬を選ぶ事も多いです。

 

とくに、初級のころは、

課題となっているものを成形する方法を覚えることに

重きをおいていますので、

作る前から色まで考えている余裕はありません。

 

釉薬をかける工程になってから

はて、この器はどんな色にしたら

素敵になるだろう。

せっかく完成させるんだから、納得のいく色にしたいですよね。

 

たいていの教室には、

その教室で使う事のできる釉薬の色見本があると思いますが、

作品の面積になったときにどうなるかが

イメージしにくいのは、

 

壁紙見本を見せられて、

部屋全体をイメージするときとか、

 

端切れ布を見て、

洋服やバッグをイメージしなさいという

難しさに似ています。

 

そんなときに、

どんな釉薬

どんな形や使用目的の器にあうかの

イメージを助けてくれる本でした。

 

表紙のカラーピース(テスターともいう)の

写真も美しいですが、

掲載されている作品の写真も綺麗で

見ているだけで楽しいです。

 

同じ形のものが、

釉薬の種類と、

焼き方(酸化焼成還元焼成)で

並べてみられるところもよかったです。

 

釉薬2色を重ねがけすると

また違った色合いになるのですが、

重ねがけ例も各3種類づつ

掲載されています。

 

重ねがけのサンプルに使っている土は

主に、白土と赤土。

 

作品ページには黒御影土をつかったものもありました。

 

気に入った形があれば、

土の種類や釉薬の種類を変えて

バリエーション多く作ってみるのと

楽しいだろうなと想像をかきたててくれる内容でした。