SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「かわいいやきもの」 柏木真里 東京美術

表紙の器がパステルカラー調でかわいいな

どこで売ってるのかな

と思ったら、

美術館の収蔵品でした。

 

買うとか、

とんでもないお品だったことにビックリ。

 

なぜかというと、

今まで美術館とか、博物館とかを見学して

作品を身近に感じた事がなかったからだと思います。

 

そういったところに収蔵されたり、展示されたりしている品々は

どこか、現代の私たちの暮らしとは、

関係ないもの。

知識として見る、知るもの。

なのだと決めつけている自分がいました。

 

だから、どこに行っても楽しくなかったんだなー。

 

この本を読んでみて、

現代の、素の一般人の私の感覚で、

「かわいい」かどうか目線で、

美術品を眺めても許されるのね。と、

思えた事はうれしい発見でした。

 

とはいえ、

美術品について感想を述べる事は

高度な知識と感性が必要だと感じます。

 

作品ごとに、

一言のキャッチコピーが添えられているものを読むと

知性と、感性の高さを感じるからです。

 

こんな風に言ってみたい!

です。

 

一番気に入ったのは、

「筍(たけのこ)プリンス」

青磁筍形水注

朝鮮高麗時代のもので、出光美術館のものだそうです。

 

すごくかわいいのです。

でも、私が説明すると、

「筍を型をした、パステルグリーンのポットです。」

(あぁ、そう言っちゃうと台無し、、、なんだけど)

 

素敵なキャッチと、

可憐な説明が、

物体をその魅力以上に見せることがあるのだと、

よ〜く分かる本でした。