ほっこり現代風な和食器の表紙が素敵な本です。
中に紹介されている食器、ポット、花器もどれも暖かみのある風合いでありながら、使い勝手がよさそうなものばかり。
写真が綺麗で見飽きないです。
それぞれの器の土の種類、釉薬の種類が記載されているので、
1年ぐらい陶芸をされたことがある方なら、
土と釉薬の組み合わせがどんな風合いになるのかを
知識として楽しめると思います。
前半は写真集で、
後半は作り方の解説、
となっていて、通常の手芸本の構成のとおりです。
(編み物や、刺繍の本などに多くある構成です)
後半の作り方では、
主に成形後の装飾の仕方の説明に重点がおかれています。
化粧土を使って刷毛目をつけたり、
搔き落としたり。
ほほうっと思ったのは、
撥水材をぬったものを針で搔き落として
した絵の具で絵をうきあがらせたような装飾。
地が焼き締めになるので、
土の感じや色がいい感じに残っているのがいいなと思いました。
箸置きや小皿は
実寸代の型紙として使える図案があるので、
コピーして切り抜くことで
すぐに使えるところも良かったです。
手の込んだ装飾をした器ほど、
愛着がわいたりするのも、
陶芸の楽しさだと感じます。