SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「北斎漫画3 奇想天外」 青幻舎

この本の内容

葛飾北斎(1760~1849)が

弟子たちに絵の手ほどきをするための

教科書として描いた絵手本。

 

それが「北斎漫画」である

 

4000点以上ある中から、

テーマ事にまとめて

全3巻にした本の

こちらは、第3巻。

 

奇想天外というタイトルだけあって

妖怪とか、幽霊とか、

故事や伝説などの絵が

あつめられています。

 
私のそうだったのか!ポイント

 

浮世絵師とは、「浮き世」=「現世」「世俗」を描く絵師のことだった

北斎には若いころから、深い信仰心と、神秘主義的なところがあった

北斎漫画には中国の有名な絵手本の真似や写しも多く含まれている

 

私の感想

 

ヨーロッパの美術史や、

陶器について描かれた本を読んでいると、

ジャポニズムという言葉が

目に飛び込んできます。

 

19世紀中頃にヨーロッパを席巻した

ジャポニズム

 

鎖国が終わって、

日本から様々なものが輸出され、

包紙としてしようされていたものに

 

浮世絵が書かれたものもあったことが

発端という話は聞いた事がありました。

 

当時「北斎漫画」はどんどん輸出され、

実際にクロード・モネ

北斎漫画」を所蔵していたそうです。

 

江戸時代は、

画家としては高く評価されていなかった

北斎ですが、

ヨーロッパでは、絶賛。

 

当時から、

日本人って、

逆輸入のものに評価が集まるしくみを

持ってたんだなーと思いました。

 

3巻全部を観てみて、

この奇想天外シリーズが

一番興味深かったです。

 

実際に15編が発行されたときの

序文と、一部の表紙が載っていて

当時の雰囲気が伝わってきました。

 

序文は、

お習字のお手本みたいです。

 

直接読みとることも、

現代文字にしてあるものでさえ、

意味を理解もできないのですけどね。