SPICY GARDEN

陶芸分科会女子......あれから30年!

「大人の教養としてのアート入門」 山内宏泰 株式会社ピースオブケイク

この本の内容

アートというと建築や彫刻もアートですが、

本書では、「絵画」に絞って解説されています。

 

まずは西洋美術から

印象派(14世紀)以前と以後に分けています。

印象派が西洋美術のピークであることがわかります。

 

印象派以降のアートの説明も

明解です。

まずは、ゴーギャンゴッホ

 

20世紀のピカソ

 

続いて印象派の元祖?かもしれない

西洋に影響を与えた、日本のアートについて

解説されていきます。

 

ここで、葛飾北斎登場。

北斎が日本美術のピークとしています。

 

7章ではピークへ至るまでの

日本美術の流れを解説

 

最終章では、

アートを自分の目で見てみることを

進めています。

 

その方法は、

上野に行って

国立西洋美術館と、東京国立博物館

ふたつの常設展を見て回ることだそうです。

 

私の感想

 

美術史を学ぶには、

歴史の知識が必要という

私にとっては

高いハードルがあったのですが、

 

それを見事に飛び越えてきてくれる

良書でした。

 

その方法は、

どこに「ピーク」があるのかを

明確にしてくれて、

その前後を理解すればいいというものでした。

 

西洋美術史では、

印象派がピーク、

日本美術史では、

葛飾北斎がピーク。

 

冒頭にあるとおり、

読後には、

美術史を知ってる自分に

変われた感がありました。

 

「光を描く」という解説とともに、

モネの「睡蓮」を見ると

 

今までは

「モヤモヤしてる」としか思わなかったのに

ただ見る事が楽しい。

という感覚が味わえたのが驚きでした。

 

アハ体験に近い感覚とでも

いうような感じです。